各種エアー機器、回転機械の販売を賜っております。
お客様の“こうしたい”というお気持ちを総合的に具体化してご提案させていただきます。
また販売だけではなく、それに付帯する工事も施工いたします。
取り扱いメーカー、販売価格などお気軽にお問合せ下さい。
機械購入を決定する際、どうしてもその機械価格を重視しまいがちですが、いったん購入した機械は少なくとも5~10年は使用するはずです。
もちろん購入価格は重要ですが、それ以外にもポイントとなることがあります。
使用目的・用途 | 生産する製品にその機械が適しているか? もし今、同じように使っている機械があってもそれが最適だとはかぎりません。あらためて考えてみることも大切です。 |
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仕様 | 機械の性能があっているか? 最も適した性能の機械を選定しましょう。 性能不足はもちろんのこと、過度に性能オーバーの時でも、機械自体や生産製品に悪影響をおよぼしてしまう可能性があります。 |
使用頻度 | どれくらい使用するのか? 1日のうち何時間、1週間のうち何日、1ヶ月、1年間~どれくらいその機械を使用するのかを考えましょう。 |
ランニングコスト | 他メーカー、他機種の機械と比較をしたか? 一般的には、購入時のイニシャルコストよりもその後のランニングコスト(動力費、メンテナンス費など)のほうがかかります。できるだけ低く抑えましょう。 |
使用環境・使用条件 | 機械を設置する場所がその機械に適しているか? 機械は周囲温度、湿度、粉塵、ガスなどの影響を受けます。環境、条件が合わないとせっかく購入した機械が故障頻発という事態もありえます。 また機械から発生する騒音、振動なども考慮して設置場所を決定しましょう。 |
それではコンプレッサ更新を考えた時の選定基準を具体的に説明します。
エアーコンプレッサ購入時の主な選定基準を御説明いたします
使用圧力(MPa)と使用空気量(L/min)を確認します。
またエアーを使用する機械や生産製品にオイルが若干混入したエアーを使用してもよいのか、まったくいけないのかも確認します。
機械の使用圧力、空気量によってコンプレッサの吐出し圧力、吐出し空気量を決定します。エアーを使用する機械が複数台ある場合には、圧力はその中で最も高いもの、空気量は使用量の合計を基準として判断します。その際は計算より若干(2~3割程度)大きなコンプレッサを選定します。
またエアーの中にオイルの混入不可の場合には、無給油式(オイルフリー)を選択します。
エアー使用圧力 | 0.60MPa |
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エアー使用空気量 | 800L/min |
エアーへのオイルの混入 | 可 |
上記条件で日立産機の給油式スクリュコンプレッサを選定した場合は、吐出し圧力0.69MPa、吐出し空気量1050L/minのエアーコンプレッサ(モーター出力7.5kW)となります
1日のうちにどれくらいの頻度で運転(使用)するのかを確認します。
連続してエアーを使用するのであれば停止機能は必要ありませんが、ある程度のエアーを使用しない時間帯(10分以上)が見込めるときには、自動停止機能のあるコンプレッサを選定したほうがより省エネになるでしょう。また時間帯によって使用量に大きな変化がある場合には、より省エネ効果が大きい機種を選定したほうがよいでしょう。
コンプレッサにかかるランニングコストは電力費とメンテナンス費が主になります。なかでも電力費はその多くをしめます。最も運転効率のよい機種を選定しましょう。コンプレッサの稼動状況にもよりますが、最も省エネになるインバータ制御方式のコンプレッサをお勧めいたします。
またメンテナンス費は同仕様のコンプレッサならば一般的に無給油式(オイルフリー)の方が高くなる傾向にあります。
(右表)[電気代比較例]
エアーコンプレッサ75kW×1台を平均空気消費率50%、年6000時間運転の場合の電力費の比較
*電力費15円/kWhで算出しています。モーター効率は考慮しておりません。また金額は比較のための概算で数値を保証するものではありません
標準機(吸気調整弁制御) | インバータ制御機 |
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574万円 | 338万円 (236万円省エネ) |
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一般的なコンプレッサは周囲温度が40°C以下のところに設置することになっています。40°C以上の環境では異常停止する恐れがあるためです。またコンプレッサ自体も周囲の空気で自身を冷却しますので、密閉された空間に設置する場合は特に室内の換気に配慮し、室温が40°Cを超えないようしなければなりません。必要ならば換気扇や排気ダクトを設置します。
他にも粉塵が多い場所や有毒ガスなどが含まれる場所には設置できません。またコンプレッサの騒音値は大きなものになると70dB(A)以上になるものもありますので、設置場所によっては防音対策を施すか、騒音値の小さいパッケージタイプを選定する必要があります。
コンプレッサの付帯設備となる空気槽(レシーバタンク)、アフタークーラー、ドライヤー、エアーラインフィルタ、ドレン処理装置などの必要性の有無、コンプレッサが複数台設置されているのならば自動運転台数制御盤の利用などを考慮する必要があります。
また、エアーの配管径および経路、電気設備の確認も必要となります。